日本から持ってきた愛用のip4100が突然エラー! コード:6C00

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日本から持ってきた愛用のキャノンiP4100の電源を入れたら、急に電源スイッチ横のダイオードが黄色く点滅し始めた。インクがなくなっても同じ黄色いランプが点滅するが、コンピュータに繋がっていない時点で、点滅してしまい、何かが違う。コンピュータを立ち上げ、プリンターのアイコン(スタート>プリンターとFAX>)を右クリックしてユーティリティに入って、ステータスモニターを起動すると、でました。6C00エラーコードです。ネットで色々調べてみると「ディーラーに修理に出してください。」というようなメッセージです。直した人は、7000円とか払っています。私も日本に居れば、出したかも知れません。それほど、このキャノンは、長く使っていたいものです。

ip4100pointer


でも、このパプア州には、キャノンの修理店は、ありません。とうぜん、覚悟してDo it Yourselfになります。このキャノンは、ハードオフで2000円位で買いましたので、このまま壊れてもそんなに損した気分になりません。でも、このままだと新しいプリンタを買わなければなりません。よけいな出費は避けたい。だめもとは、力がでます。

① まず、いつものように、同じ経験をした人の記録を探します。iP4100のエラー番号から、バージユニットというキーワードを見つけました。ところが、これを修理した人の数が圧倒的に少なく、iP4100に限らず、バージユニットというテーマで検索を続けます。しかも、最初の人が参考にしたサイトへはもう閉じているのかアクセスができません。

ヒントになったサイトは、次の三つです。

http://www.k-brand.gr.jp/log/1270

http://simahokke.dip.jp/index.php?PX-V600%A4%E8%A1%A2%A4%E8%A4%DF%A4%AC%A4%A8%A4%EC!

  参照: ヘッドクリーニング前にクリーニング機関のクリーニング!

http://book.geocities.jp/nyytq825/book88/seihon/insatsu/insatsu2/pri-850-1.html

  参照: 3.8月3日 分解してみて驚いた! バージユニットがゴミ捨て場でプリントできるわけがない!

分かってきたことは、バージユニットとは、あまったインクをプリンターの底の部分にあるスポンジ類に捨てるためのユニットだ。これが詰まったりすると、6C00が出るようだ。

② 次に、iP4100の分解方法を探し、バージユニットの場所を探します。

直ぐに見つかりました。写真入でとても感謝しています。

http://www.geocities.jp/va_nyan/4100_2.html

ただ、上のカバーを取るときが大変です。手前左の部分をちょっと力を入れて手前にはずします。そうすると、スイッチやUSBフラッシュポート?がある右のところも外れます。ここでずいぶんと汗を掻きました。

分解方法の最後の部分にバージユニットらしきものの写真が載っています。

③ スポンジを全部はずして、染みこんでいるインクを全部洗い流します。最後は、キッチンハイターのような漂白剤で、洗います。乾かすのに何と2日かかりました。さすが、大量のインクを吸い込むだけあって乾くのに時間がかかりました。ここで注意点があります。スポンジの種類が多いので、どこにどれが入るか忘れてしまうのでデジカメや携帯で写真を撮っておくことをお勧めします。

sponge
sponge dry


④ ここでバージユニットとは、このスポンジのことかと勘違いしていて、全部元にもどしてスイッチを入れました。ところが、同じように黄色いランプが灯ってがっかりです。結局最初のバージンユニットの調査不足で、この後更にネット検索に励みました。それで、バージユニットは、スポンジではなくて、インクを廃棄するプラスチックのユニットだと理解したのです。

⑤ そこで、もう一度分解して、分解写真の最後にあったバージユニットを洗浄することにしました。ところが、洗浄するにも、分解の仕方がさっぱり分かりません。もし、分解して元に戻すことができなくなれば、今までの苦労が水の泡です。そこで、分解しないで洗浄することにしました。(安全なだめもと作戦です)そのために、プリンター手前にあるスイッチ類のボードをはずします。後で分からなくなると思ったら、写真を撮っておきましょう。

board


バージユニットを下のほうから、流しのところで水をかけます。透明な2本のチューブも思い切って口で吹いてインクを噴出します。バージユニットから水をふき取り、上下を反対にして、上からも洗います。流しにたまった水は底が見えないほど黒くなりました。そして、2日干します。ここにはドライヤがありませんので、強制的に乾かすことができませんでした。

⑥ ボードを元に戻して、もう一度組み立てます。このとき順序を逆にすると、ネジをとめられなくなったり、USBボードのカバーを忘れたりしますので、一番安全なのは、分解方法の写真を見ながら、逆に取り付けていくことです。

分解したときに2本の黒い細いプラスチック部品が落ちました。どこから落ちたのか分かりません。分解方法にも載っていませんでした。ただ、2本で対になっていますので、それらしきところを探すと見つかりました。これは、CDジャケットを直接プリントするときに、手前の蓋を上げたり下げたりするときに、中のユニットをあげたりさげたりするものでした。CD用の蓋の左右に差し込むところがありますので探してください。この作業は上蓋を取り付ける前にしないと、後で取り付けができません。

two pins

urabutaline



⑦ 上蓋をゆっくり取り付け、横の蓋を二つ取り付けて完了。後は電源を入れてみるだけです
。何と、スイッチを入れると、緑のランプが点灯したままです。やった~!USBコードを差し込んでプリントしてみます。写真がプリントできました。一つだけ分からない透明なプラスチックの部品が残ってしまいました。でも、今のところ動いていますので後は最後まで使うつもりです。(透明なプラスチックは、前面のダイオードを光らせるもので機械部分には関係がないことが分かりほっとしました)

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